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懐かしむことができない
すこし、泣き言のようにはなるのですが…

ふるさとにもどり、ふるさとで仕事をするようになってはや二年近く時間が過ぎました。
何故か、わたしのなかに全く呼び起こされるなにか、がないのです。むしろ、苛立ち、怒り、哀しみ、恐れ、などなど、ネガティヴな反応しか出てこないのです。
ふるさとは遠きにありて…というのは、我が敬愛する室生犀星の詩の、冒頭部分ですが、あれは旅立ちの詩という解釈が成り立つと、ある方から伺い、ハッとしました。
わたしは、旅立ち、何かを得る前に、無理矢理帰郷したので、中途半端さと共に不甲斐なさも感じています。

多分、わたしの臨床は、日本海側独特の、暗く、陰鬱で、鉛色の空の元で形成されたものだろう、とも思います。
しかし、それは正確には、わたしの物理的な“ふるさと”でしかなく、精神的心理的な“ふるさと”ではなかったのではいか、とも感じています。
同じ日本海側であっても、感じる景色や土や、風は、やはり違うようです。
もばいるぶろぐ | 14:15 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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